第19回 市況好転が復活の機

国内トップの総合バルブメーカー キッツ

キッツ(6498)「バルブ」を専門的に作っている会社です。

バルブは病院やビル、上下水道の配管、電車など、ありとあらゆる場所に使われています。

バルブメーカーの多くは商品の種類を少なくしていますが、同社は幅広い業界向けにたくさんの種類のバルブを提供する世界有数の総合バルブメーカーです。

みんなのニーズに応えているうちに、今ではなんと9万種以上の商品を抱えているそうです!

日本に戻ってくる「工場」が追い風に!

半導体業界の調子が良くなかったこともあって、前期(昨年4月〜今年3月)の業績はイマイチな結果でした。

しかし、最近はテレワークやオンラインサービスの普及、5Gの実用化が半導体業界の回復を後押ししています。
しかも、今回のコロナをきっかけに「やっぱり工場は日本にあった方がいいよね」という流れになってきました。
国内でまた工場が作られるようになると、その分だけキッツのバルブの需要も増えるというワケ!

過去に人気を集めたテーマとは!?

実はキッツ、2017年頃はとあるテーマで注目を浴びていました。
…それは「水素」です!

同社は水素の充電時間を短縮できるバルブの開発・販売で、株価を大きくあげたことがあるのです。

実は16〜19年前半にかけて、株式市場では次世代エコカーとして「燃料電池車」への期待があがっていました。燃料電池車というのは、水素と酸素を使って電気をおこし、その電気で走る車です。
そのためにキッツへの注目度が上がっていたのです。

またどこかのタイミングで「水素」が話題になったときには、出番再来となるかも…?

今12月期は投資回収期入り

ちなみに、キッツは今期から決算期が「12月」に変わります。

9カ月決算という少しイレギュラーな年ですので、売上や利益の伸びを前期と比べるときは気をつけましょう!

今期は一応、ここ数年間で行ってきた大規模投資の成果を刈り取る年と位置付けられています。
まずは来月、8月11日に発表予定の4〜6月期決算今期の滑り出しをチェックしましょうね!

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この記事を書いた人

とある新聞社で記者をやっている若手のエース。

「普段は目立たないけど実は良い会社」を見つけるのが好きで、不遇な会社を見つけるとつい応援してしまう。好きなお酒は日本酒。

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