第33回 コロナ禍の最悪期はひとまず脱出!

Go To効果で急回復中 ぐるなび

飲食店の予約サイト「ぐるなび」を運営するぐるなび(2440)は、10月から始まった「Go To Eat(イート)キャンペーン」の事業者の1社です。

同業と一線を画すビジネスモデル

まずは「ぐるなび」がどんな会社なのかおさらいです。

グルメサイトを運営している上場企業は、ぐるなびのほか「食べログ」のカカクコム(2371)、10月30日に新規上場したRetty(7356)があります。

共通しているのが、3社とも“サイトを通じて飲食店と消費者をつなぐビジネス”を行っているということ。

一方、“どこからお金を得ているか?”では大きな違いがあり、ぐるなびやRettyは飲食店から食べログは消費者からの月々の利用料が売上の柱となっています。

ぐるなびはサイトにそのお店の情報を載せるだけでなく、お店が「ぐるなび」を使うことで特するような様々なプランを用意しています。

ざっくり言えば、仲の良いお店をどんどん増やしていくことで着実かつ安定的に売上を増やしていくスタイルということです。

今期は赤字だが…回復ペースが急加速

先日、4~9月期の決算を発表しましたが、結果は50億円近い営業赤字となりました。
それもそのはず、とにもかくにもお店の存続が大事!ということで、4~6月は多くのお店に“月々の利用料をもらわない”対応を取っていたからです。

通期では92億円の赤字を見込むなど先が暗い感じがするかもしれませんが、業績の最悪期はこの4~6月を底に脱出しました。

特に9月以降の回復ぶりは目覚ましく、「Go To」が始まってからはネット予約の件数が去年の2倍以上に伸びているそうです!

Go Toは中長期の起爆剤

ぐるなびにとってGo To効果は短期的なメリットだけではありません。
足元では「ぐるなび」を利用する消費者の増加に伴ってお店側の利用も増えています

これは将来の安定的な収入の源が増えていることになるのです。
会社側もこの状況に手応えを感じていて、来期以降の大幅な利益改善に期待を寄せています。

Go Toイートは来年1月末までとなっていますので、この間にどれだけサイトの利用を活発化できるか注目です!

ぐるなびでデモトレードする

この記事を書いた人

とある新聞社で記者をやっている若手のエース。

「普段は目立たないけど実は良い会社」を見つけるのが好きで、不遇な会社を見つけるとつい応援してしまう。好きなお酒は日本酒。

免責

  • 当記事で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
  • 当記事の内容において、正当性を保証するものではありません。
  • 当記事を利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。