第36回 「EV関連」人気本格化はこれから!

コンデンサなら指月電機製作所 指月電機

指月電機(6994)は電気製品に欠かせない部品の1つ、「コンデンサ」を作っている会社です。

コンデンサは電圧を安定させたり、電流に含まれるノイズを取り除く役割があります。
簡単にいうと、電気を蓄えたり放電したりする部品のことです。

いま2021年相場の有望テーマとして人気の「電気自動車(EV)」にも使われる部品で、指月電機も関連株として注目されるようになってきました。

「世界のムラタ」と共同開発

コンデンサを作っている会社は他にもありますが、指月電機は電子部品大手の村田製作所(6981)とタッグを組んでいる点がポイントです。

指月電機と村田製作所は、一緒に「自動車用高耐熱フィルムコンデンサ」という製品を作りました。

現在、一般的に使われている自動車用コンデンサが耐えられる熱さは85~105℃ぐらいだそう。

しかし、両社が開発したコンデンサは125~135℃まで耐えられます!

電気自動車はたくさんの電子・電気部品が詰め込まれるので、その分、部品開発ではどの位の高温に耐えられるかという“高耐熱性”が重要視されるのです。

EV化加速の流れに乗る

化石燃料からの脱却を目指す世界の「脱炭素化」の流れに沿って、日本も電気自動車をはじめとする環境対応車の普及に向けた動きが加速しています。

最近は「政府が2030年代半ばにガソリン車の国内での新車販売の廃止を目指す」なんて報道もありました。

今後、各社の開発競争がますます過熱していきそうですね。

指月電機では現在、秋田や岡山の工場の増産体制を強化中と、この先の需要増加をにらんだ準備が順調に進んでいます。

ちなみに、今は電気自動車が激アツですが…
同社は様々な分野にコンデンサを展開しているため、「再生可能エネルギー」「5G」などのテーマからも注目できます。

2021年3月期の業績は大幅減益予想ですが、電気自動車関連株として人気化している他の銘柄に比べたらだいぶマシな数字と言えるでしょう。

株価はひとまず2018年1月以来となる株価1000円越えへの挑戦が期待されます。

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この記事を書いた人

とある新聞社で記者をやっている若手のエース。

「普段は目立たないけど実は良い会社」を見つけるのが好きで、不遇な会社を見つけるとつい応援してしまう。好きなお酒は日本酒。

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